フォトエドランド
わらじ祭り
正式名、葦夜権現祭(いやごんげんさい)
《三重県の無形文化財に指定》
志摩郡大王町(10月から志摩市になります)波切
2004年旧暦の8月申(さる)の日(9月14日・火)

この日の人出は、8.000人だったそうです。
大漁と海の安全を祈る「わらじ祭り」
どんな祭りかと言いますと…
「ダンダラボッチ」という、身の丈10メートルもある巨人。
これが一つ目で片足なんですが、むちゃくちゃ暴れん坊で村人達を困らせておりました。
困り果てた村人が、写真のような大わらじを作り、お前よりデッカい人間がいると見せかけた
民話が、250年以上もの昔から伝えられているのです。

ダンダラボッチの想像図??を、数年前に(家族で)モデルになった
登茂山園地のレストラン「サンテスク」のパンフレットで紹介します。
こんなに可愛くはなかったと思いますが…
サンテスクの一階に、その「大わらじ」は展示されてます。
(上の2枚・右側)写真に写ってるのが、我が家(奥4人)と友人家族(手前4人)です。
そして、後ろ姿の赤シャツが私で、左(写真)の両端が我が家の子供達です。

大王埼のモニュメントから、
いつも勝手に利用(駐車)させて貰ってる
ギャラリー・「絵かきの岬」辺りまで
おなじみの露店が所狭しと並んでいます。

多分、波切小学校の鼓笛隊チームだと思います。
モニュメント前の駐車場で…
時間があるからと、余計に聴かされ…じゃなくて
楽しく♪聴かせて貰いました。
なかx2始まらないわらじ曳き神事…シャッターを
押したくてウズウズしてたアマチュアカメラマン…
そんな空気の中、格好の獲物(^^)じゃなくて、
被写体が通りかかりました。
遠慮を知らぬ??カメラマン…お母さんにお願いをして
しばしの間、モデルになって貰ったのでした。
私は、美人のお母さんの方に興味があったんですけどね♪

モデル慣れしてるのか??この子は…
と思うくらい、いろんなポーズをとってくれたのでした。
この子は、アマチュアカメラおばさんが追っかけてきて、
「済みませ~ん、写真撮らせてください~」って…
でも、ちょっと迷惑そうな顔をしてる祭り衣装の子供です。

頼まれたお母さん(お婆ちゃんかも)は嬉しかったのか、
私たちの希望に応えてくれ、子供と二人でポーズを…
あ”~、ツーショットじゃなくて、お子さんだけ撮りたいんです
って、誰も口にはしなかったけどその雰囲気を察したのか、
シャイな子供一人っきりで撮らせて貰いました。
pm3時過ぎ、やっとお出ましです…

昨夕(13日)、登茂山の慕情が丘で夕陽を撮ってるとき
隣のおじさんが、明日のわらじ祭りは12時過ぎだよって
言ってたので、私は少し余裕を持って11時過ぎに
来てたのでした。
ですから、待つこと…4時間(^^;)辛抱強い私でした。
そのおじさんも、私と同じように時間をもてあましてました。
一眼レフカメラのシャッター音は結構大きいので
周りから、カシャカシャとまるでシェーカー??
を振ってるように聞こえてきます。
波切漁港をぐる~っと回って、波切神社へと向かいます。
わらじの大きさは、長さ2メートル幅1.5メートル、
重さは80キロもあります。
紋付き袴を着た人は、100キロ近くはありそうですね。
えっ、人のことが言えるかって??
巫女さんの後ろから、アマチュアカメラマンがゾロゾロ…
鳥居をくぐり、石段を登り切ると波切神社に到着です。
波切漁港のいつものお土産(干物)やさんです。
フカの干物があれば買ったんだけど…
人気商品らしく、
入荷しても、品不足のうえすぐ売り切れるとか…
波切は石工の町(資料を志摩に忘れて来たので、
詳しいことは又いつか…書きます<(_ _)>)

波切石の原産地として鎌倉時代より石工さん達が育ち、
昭和初期の波切漁港市場の建設で熟成記を迎え、
この石垣の技術を身につけた石工さん達が、
日本全国に石工の町波切を広めたのでした。
って大王町のパンフレットに書いてました。

その名残が、大慈寺や、秋葉山の祠・伝三坂・
産屋坂(おびやさか)などで見ることが出来ます。
須場の浜から大王埼の灯台方面…
左上に、チラッと見えてるのが分かりますか??

白い帽子のおじさんと、手前のカメラを持ったおじさん
(手とカメラしか写ってませんが)
大わらじが、波切神社で祈祷されてる間(40分くらい)
楽しい、漫才(会話)??を聞かせてもらい…
退屈せずに待つことが出来ました。
17倍ズームで撮ってます。
灯台の観光客も、わらじの出番を待ってます。

ほかのページでも書いてますが…
目障りな、電線(電柱)何とかならないもんでしょうか(>_<)
安乗埼灯台のように…
堤防の下を走り回ってた女の子??それとも男の子…
カメラを向けると、
立ち止まりご覧のポーズをとってくれました
わらじ祭りの脇役??
待ちくたびれたのか…二人そろって石投げをしてます。
先ほど写真を撮ったあの子かな??
波切神社で祈祷を済ませたあと、選ばれた稚児5人に
よって、(須場の浜へと)急な石段を駆け下りてきます。
ご覧のように、堤防上は黒山の人だかりです。

皆さん(アマチュアカメラマン)いい(構図で)写真が
撮れるところはよくご存じで…石段から鳥居の辺りまで
ずらっと場所取りをしてました。
来年来られたら、絶対あっちで撮るぞ~
石段を下り、須場の浜へ…
大勢の観光客や、テレビカメラに囲まれて「七人婆さん」
が、「祝いの唄」を歌ってます。
でも…、撮影場所から、
その様子はまったく見えませんでした…^^;
祝い歌を歌った後、先ほどの若者達4人で大わらじは
海へ…
潮の流れか??若者に体力がないのか…
なかなか、沖で待つ船にたどり着けません。
潮をたっぷり含んだ80キロの大わらじ…
わらじ故、足を引っ張ってるのか(^_-)
それを見かねた、(4隻中)一番小さな漁船が少し近寄づく
(これがホントの助け船??)
そして、若者一人がわらじに繋がれたロープを持って
船人に託し、わらじをたぐり寄せます。
大わらじは、小さい船から大きな船にバトンタッチされ
沖の潮に流されます。
大わらじの行く先は…誰も知らないらしい…
わらじ故、足の向くまま気の向くまま??



役目を果たした若者が、拍手で歓迎されてるところです。
泳いで帰ったんじゃなくて…
わらじと一緒に持って行ったひも付きの浮き輪を浜から引っ張って貰ってました。
 おまけ~大王埼からのsunrise… 黄金色に染まる熊野灘…早起きしてでも観る価値ありです。
   日の出: 5時36分


  ↑撮影データ               →
   絞り(優先): F4.5        F3.2
   ISO: 100               〃
   露出時間: 1/1000        〃
   露出補正: -2(EV値)     -1.3

   5時56分撮影           5時51分

わらじ祭りの早朝、お天気も良いことだし熊野灘から登るサンライズを、八幡さん公園から撮ってきました。
上空は、雲一つない良いお天気だったのですが…水平線上には分厚いふとんのような雲が漂っており
やっと、ふとんから顔を出したサンライズが、熊野の海・白い灯台、そして絵描きさんを眩しく照らしてます。


大王埼灯台からの日の出へ

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